「45度」の練習で強豪社会人チームが意識している7つのこと【アルティメット】
どーも!ぴろーです。
今回はアルティメットのメジャーな練習である「45度」について書きます。
この練習、けっこうチームによって意識していることがバラバラである事が多いです。
同じ練習でも弱いチームと強いチームでは質が全然違います。
僕は学生時代、お世辞にも強いとは言えないチームに所属していました。
もちろん学生選手権本戦なんて夢のまた夢。
そんな僕ですが、社会人になってからはこの前アメリカで行われた「世界アルティメットクラブ選手権大会」に出場するぐらいの強豪チームに所属しています。
僕には弱いチームと強いチーム、両方に所属した経験があります。
「45度」で前のチームがやっていなくて、今のチームが意識している事をまとめてみましたので参考になればと思います!
けっこう数が多いのでレシーバー側とスロワー側でまとめました。
目次
レシーバー
①全力ダッシュ
これは言うまでもありませんが、ディスクにびびってしまい全力で走らない選手がたまにいます。
試合で7~8割でミート抜けることはあまりないはずです。
試合を意識して100%で走りましょう。
②止まらない
キャッチの時は足を止めずに走り抜けましょう。
試合でミートが食われる時というのはミートで止まってしまってる時が多いです。
試合でDFされない為にも練習からしっかり意識していきましょう!
止まる原因として多いのは
- スローを怖がる
- キャッチミスを恐れている
の2つが挙げられます。
1はアルティメット始めたての方が多く該当すると思います。
これに関しては、数を重ねて慣れるのが一番です。
2については、ミスを恐れず走り抜けてください。
練習というのはミスができる場でもあります。むしろミスをしていかないと上手くなりません。
ミスをしたら修正。これの繰り返しです!
ミスしたら上手くなれる、ぐらいの気持ちで臨んでもいいと思います。
③前でとる
挟むキャッチに慣れてきたら前で取ることを意識してみましょう。
DFがタイトについていてギリギリの時に前で取れると喰われにくくなります。
これが安定してできるミドルの選手は強いです!
チームで取り組むとき、挟んでキャッチの時間と前で取る時間、で決めると皆が意識出来ていいかもしれません。
注意点として、風が強くディスクがぶれやすいときは挟むキャッチの方がいいです。
前で取ろうとするとぶれた時に取りづらくキャッチミスの確率が高くなります。
また、突き指することもあって危険なので挟むようにしましょう。
取り方の説明はこちらのサイトを見てみてください。
Ultimate Challengerさんが動画を引用してかなり分かりやすく説明してくれています!
④走る角度
45度の時に走る角度も意識してみてください。
普段の45度では大体この角度で走っているのではないでしょうか。
僕が提案する走り方はこれです。
まっすぐ奥に行くのではなく、少しディスクから離れるように走ります。
なぜこれを言うかというと、スペースを広く使う意識付けをしてほしいからです。
点線はスペースを表しています。
上の画像と下の画像、どちらがスペースを広く使えそうか比べてみてください。
なぜスペースを広く使う必要があるのか?
スペースが広いとOFの選択肢が増え、DFが的を絞りにくくなります。
スペースの重要性についてはこちらの記事で触れているので見てみてください。
上の記事で触れている「ディスクから離れる」ことについて、45度の時に走る角度を変えることで意識していきましょう!
スロワー
①シュートフェイクを入れる
ミートしてスローする前に必ずシュートフェイクを入れましょう。
理由として、シュートフェイクを癖づけてもらいたいからです。
レシーバーが奥に走るときにスロワーがシュートフェイクを入れるだけで、DFに「奥に打たれるのではないか」と思わせることができるからです。
こういったレシーバーとスロワーの連携は強いチーム程しっかり取り組んでいます。
ぜひ取り入れてみましょう。
②スローを胸の高さに投げる
これはぜひ意識してもらいたいです。
技術の問題もありますが、練習で意識していくことで改善できます。
これを意識してほしい理由はシンプルで、胸の高さが1番キャッチしやすいからです。
人によってキャッチしやすい場所は異なると思いますが、平均的に胸の高さが一番取りやすいのではないでしょうか。
また、ちょうど胸の高さ、もしくは少し高いぐらいが前でキャッチしやすいです。
前でキャッチできるとDFに喰われにくくなるので、スローの高さは大事になってきます。
悪い例として、足元に投げられるとレシーバーはすごく取りづらいし止まりやすくなってしまいます。
DFに喰われるのはレシーバーの責任だと言いますが、スロワーにもある程度責任があります。
キャッチしやすいスローを投げることでTO(ターンオーバー)の確率を減らしていきましょう。
③スロースピードを上げる
スロースピードはかなり大事です。
体感ですが、上のレベルに行けば行くほどスロースピードは速いです。
なぜスピードを上げる必要があるのか?
DFの立場で考えてみましょう。
・緩いスロー
・速いスロー
どちらの方が喰いやすいですか?
もちろん前者ですよね!
速いスローの方がディスクに追いつくことが難しくなります。
つまり、ミートを喰われる確率を下げる為にはスロースピードを上げるのが有効的です!
かといって、試合でいきなり早いパスを投げると慣れていないのでミスが起こりやすいかと思います。
レシーバーもスロワーも45度から早いパスに慣れていきましょう。
まとめ
普段の練習のプレーは試合に出ます。
「小さなことを重ねることが、とんでもないところに行く ただひとつの道」
≪イチロー/プロ野球選手≫
イチローも言っているように練習に対する少しの意識の積み重ねが大切です。
日ごろの練習を意識高く取り組んでいれば必ず上達します。
注意点
最後に1つだけ。
上記のことを一気に取り組むのではなく、自分たちのペースに合わせて取り入れていくのがオススメです。
例えば、スロー力があまりついていない時にスロースピードを上げる時は注意が必要です。
スピードを上げることでコントロールが難しくなりレシーバーに正確に投げられないかもしれません。
そうなるとレシーバーはキャッチの練習の機会を逃すことになり、ディスクを取りに行く時間も無駄になってしまいます。
あまりにもミスが多いのであれば、それはまだ取り組むべきではないのかもしれません。
焦らず1つ1つこなしていけるようになりましょう。