フランス映画「最強のふたり」こんな二人に憧れる【映画・感想】
ぴろーです。
映画『最強のふたり』を観たのであらすじと感想を。
あらすじ
パラグライダーの事故が原因で首から下が麻痺してしまった大富豪、フィリップは自分を介護してくれる人を雇う為、人を集めて面接を行っていました。
そこへスラム街出身の黒人青年ドリスが現れます。失業手当の申請に必要な書類にサインしてもらう為、というとんでもない理由で面接を受けに来たドリス。
どういうわけかフィリップは彼に1か月の試用期間を与えるという。まったくタイプの違う二人ですが彼らは徐々にきずなを深めていきます。
感想
友情ものの映画ってかなり泣かせてくる構成の映画が多いイメージなのですが、この映画は泣かせてやろうというわざとらしい構成がなかったのが良いですね!
映画の最後で本作が実話をもとに作られたことが明かされます。
こんな心温まる物語が実話だったなんて!と衝撃を受けます。
ドリスがフィリップに対して全く同情しない
ドリス、彼に対して容赦ないです。ほんと。
あまつさえ、フィリップが障がい者であることをネタにしていました。
ドリスがチョコを食べているチョコをフィリップが欲しいというのですが、ドリスは「これは健常者用のチョコだ」と冗談交じりに返すのです。
これには僕もびっくりで、フィリップもさすがに面食らった顔をしていました。笑
しかし、次のシーンでフィリップは「あんな容赦のない介護者はやめておけ」と言う友人に対して、「あの容赦のなさが良いのだ」と言っています。
フィリップは自分に同情されるのが1番嫌だったんですね。
相手に同情しながら接する、というのはある意味、相手を対等に扱っていないということになります。
ドリスだけが自分と対等に接してくれる、そうフィリップは感じていたのではないでしょうか。実際、彼が心から笑っていたのはドリスと話している時だけでした。
同情して丁寧に接しなければならない、というのは僕らが勝手に思い込んでいるだけであって相手からするとそれが嫌だったりするわけで。
実際、ドリスみたいに振舞うのが良いかどうかは相手にもよるのであれが正解と一概には言えませんが。
しかし、自分の世界観だけで考えるのはいけないこと、相手の立場に立って考えることの難しさを改めて感じました。
好きなシーン
フィリップの誕生日会で、フィリップとドリスがお互いに好きな音楽を紹介し合うシーンがあります。
フィリップはバッハなどの歴史的な音楽を。
それに対しドリスは踊れるような音楽を紹介し、曲に合わせて自ら踊ります。
ドリスにつられて会場にいるみんなが踊りだし、フィリップはそれを本当に楽しそうに眺めています。
彼が誕生日会を退屈なものと捉えていたシーンがあったので、楽しんでいるフィリップを見るとすごい嬉しくなりました。
ドリスは彼にとって最高の友人でありながら、今までの自分の世界にない体験をさせてくれる存在だったのではないでしょうか。
かけあいが面白い
これはフランスの独特の言い回しかどうかはわかりませんが、皮肉を含めたかけあい多いです。
また、政治的な皮肉やら下ネタまでバリエーション豊かで視聴者を飽きさせません。
このかけあいがとても楽しく、本作の魅力の1つといっても過言ではありません。
ぜひ本作を見てほしい
ドリスとフィリップのような関係に憧れちゃいましたね~。
あんなに二人で楽しく過ごしているのを見ると羨ましかったですね!笑
まだ未試聴の方はぜひどうぞ。
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